【ホワイト・シルバー・グレー】知っておくべきハイトーンカラーのリスク

ヘアデザイン
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どうも、池袋で理容師やってます三浦正弘@masa12m3d)です。

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まさひろ
みなさんはホワイトヘアーにしてみたいって思ったことありますか?

似た色でシルバーやアッシュグレーでもいいです。大学生とか若い時期だと一度はやってみたいって思いますよね!僕も何度かやりました。
 
また、歳をとってくると白髪が増えてきますね。よくお客様から「いっそのこと全部白くならないかな〜」なんて言われます。なかなか白髪というのは思い通りに生えてくれません!!だったらカラーリングで白くしてしまえばいい!!と思う方もいらっしゃいます。(所ジョージさんとか小堺一機さんとかみたいに)
 
現代のカラーリング技術を使えば髪を白くすることは可能です。
しかも、かなりやりやすくなってきてます。
しかし、ホワイトヘアーにする為には色々なリスクがあることをご存知ですか!?
このリスクを知っておくことでトラブルを防いだり、綺麗な色を長持ちさせることもできます。
 

ホワイト・シルバー・グレーカラーの知っておくべきリスク

ホワイト・シルバー・グレーカラーのリスク。
知っておいて損はない。むしろ知っておくべき!!失敗、トラブルを招く危険もあります。
 
主なリスクはこちら

    ・ブリーチ必須であること
    ・色が落ちやすい
    ・施術に時間がかかる
    ・お金がかかる
    ・黒染めしてると断られる可能性あり

では、細かく解説していきます!
 

①ブリーチ必須であること

まず、これは絶対条件と言えます!
ブリーチとは「脱色剤」の事です。
ホワイト・シルバー・グレーカラーを作るのに1回のカラーリングでは不可能です。
ブリーチが1回ですめばいいですが、3回、4回と繰り返さないといけない場合もあります。
 

なぜブリーチが必要なのか

髪の毛はメラニン色素によって色がついています。このメラニン色素の生成が出来なくなると白髪になるわけですが、日本人はメラニン色素が濃いといわれ黒々とした髪色が特徴です。
絵の具をイメージしてもらうとわかりやすいんですが、黒いキャンバスだとどんな色を塗っても黒いままですよね?
 

 
髪の毛も同じで黒髪の状態ではどんな色を入れてもうまく表現されません。ましてや白やシルバー、原色系の色は下地の髪の毛が限りなく白色に近い状態でないといけません。その為にはブリーチをする必要があるんです!
 

ブリーチのダメージが大きい理由

綺麗な髪の毛って言葉で表すと「ツヤッツヤの黒髪」ですよね。
これは髪の毛の内部(タンパク質とかメラニンなどなど)がしっかり詰まって、表面を覆うキューティクルがピッタっと閉じてる状態です。
ブリーチというのは、薬剤の化学反応でキューティクルをこじ開け、内部に詰まってるメラニン色素を破壊して脱色していきます。
これだけでも十分想像つきますが・・・これが髪の毛が痛む仕組みです!
 
ホワイトカラーを作るには限りなく白に近いくらいまで色を抜くので髪へのダメージは相当なものになります。
 

一度受けたダメージは元には戻らない

「髪が傷んだらトリートメントすればいいんでしょ?」
 
この知識は間違ってはいません!ですが、知っておいて欲しいのは一度受けた髪のダメージは元には戻らないという事。
トリートメントは確かに髪内部に浸透して失われた成分を補ってくれます。が、あくまで応急処置であり完治はさせられません。
トリートメントを使わないのもNG。使い続ける事で良い状態を維持できますし、それ以上傷ませないためにもトリートメントはやった方が良いです。
 

②色が落ちやすい

ホワイトカラーに限らず、染めてすぐは良い色が続くにの気づいたら色が落ちてる。
これはヘアカラーの宿命です(今のところは)染まった色がずっと維持できれば良いんですけどね・・・
ブリーチが髪にダメージを与えるところまでは理解したと思います。
 
もちろん髪のダメージ具合で色落ちのスピードも変わります。しかしホワイトカラーの場合もう一つ色が落ちやすい原因があります。
 
それは色素が薄いということです。そもそもホワイトカラーなので何色入れてるの?って話だと思います。ホワイトカラーといっても様々あるんですがアッシュ系、ベージュ系、イエロー系、ピンク系・・・全てに共通するのは淡い色味であること。よくペールカラーなんて言われます。色味が薄いので色の定着も難しく色も落ちやすいんです。早いと1回のシャンプーで色が何処かに行ってしまいます・・・悲しいですね。
 

色が落ちるとどうなってく?

限りなくブリーチで色を抜き、ペールカラーでホワイトカラーにしていくかなりシビアなカラーですが、色が落ちていくとどうなるのか?

答えは黄ばんでいきます。
 
髪の毛は脱色すると茶色→オレンジ色→黄色の順に変化していきます。

ブリーチだけで真っ白くすることはほぼ不可能であり、多くの美容師理容師は最終関門黄ばみ消しに悪戦苦闘します。この時の色の配合や塗布で仕上がりが大きく変わってきたりするので高度な技術と知識、経験が必要となるんです。

黄ばみを消すといっても脱色によるものではなく、別の色味で打ち消すというのが解釈としては正しいです。

色が落ちない為に必要なこと

「色落ちさせないために1ヶ月シャンプーしないでください!!!」

なんてこと言えませんよね。笑

まさひろ
あ、でもカラーして24時間は定着時間なのでなるべく洗わないほうがいいです。

先程説明したように非常に落ちやすい色なので、染めたてを維持するのはかなり難しいです。ですが、微力ながらもカラーを維持するためにやっておくと良いのが・・・
 
「紫シャンプー」
 
紫シャンプーとは(ホワイトニングシャンプーなんて言われたりもします)見た目がエゲツないほど紫色したシャンプーです。これでシャンプーをすると黄ばみを抑えてくれるんです。もともとは白髪をより綺麗に見せるためのシャンプーとして販売されてましたが、最近ではハイトーンや外国人風カラーが増えて若い人でも髪の黄ばみを抑えたい人が増えメーカー各社がこぞって商品を出してます。

なぜ黄ばみを抑えられるかというと・・・黄ばみをなくすために多くの理容師、美容師さんは紫色をカラー剤に配合させます。ヘアカラーでは相対する色同士はその色を打ち消す効果があります。そして黄色に効果的なのが紫色なんです。

エゲツない紫色をしてますが、泡だてると青紫色の泡になります。

最近はピンクシャンプーなんかも登場してます。

③施術に時間がかかる

ここからは実際サロンに行ってからのリスクのお話。
 
まずは時間。

ホワイトカラーは施術に時間がかかります。どのくらいかって??

とにかく時間はたっぷり空けておいたほうがいいです。

ブリーチの抜け具合が仕上がりの鍵となる

これまでのお話でホワイトカラーにするには、髪の毛を限りなく白に近い金髪にブリーチで色を抜く必要がある。というところまでお話ししました。
 
ここでキーになるのは「白に近い金髪」を作ることです。

通常ブリーチは塗布後30分を目安に洗い流します。しかし、日本人の髪は黒々としているので30分置いただけではそこまで色は抜けません。その先を攻めます!!
 
抜け具合は髪質、元の色、ダメージなどで変化してきます。

1回抜くのに50分放置、もっと抜くため30分、最後にペールカラー15分・・・カットやシャンプートリートメントなどなどやってると3時間くらいあっという間に過ぎてしまいます。繊細なペールカラーやリアルホワイツを目指すのであれば5〜6時間は覚悟しておいたほうが懸命です。
 

④お金がかかる

ホワイトカラーは美容室では「ダブルカラー」や「トリプルカラー」などというメニューが当てはめられてます。ここでいうダブルは2回のカラー剤塗布があるということ、トリプルだと3回。

お店の料金設定にもよりますが2回〜3回分のカラー料金が発生します。それ以上の場合も考えられます。

値段の高さ=技術の値段

しかし、この値段は様々なリスクを背負いながらも立ち向かう理容師、美容師の技術料金と思えば安いものです。やってる僕らも神経尖らせてカラーしてますので。

逆に安さを売りにしてると綺麗に染まるか心配になりませんか??

⑤黒染めしてる場合は断られる可能性あり

最後に1番厄介なやつです。
 
ホワイトカラーにしたい方は黒染めは絶対にしない事を死ぬ気でオススメします!!!

黒染めというのは読んで字のごとく、髪の毛に黒の色素を入れる事です。

この黒染めというカラー剤には色落ちを少なくする色の配合がされてあり、ブリーチをしても色が抜けきらず、ただただダメージを与えるだけになってしまいます。

黒染めするときはその先を考えてから

若いうちはいろんな色を楽しみたくなりますよね!!!

わかります、わかります、わかります。

けど黒染めする時はよーーーーく考えてからにしましょう!!!

市販の黒染めならすぐ抜けるだろうと思うのもNG、逆に厄介な残り方をしたりします。

リスクを知ることは理容師美容師さんの為でもあります。

今回のまとめた以外にも理容師、美容師さんそれぞれが考えるリスクはあると思います。
 
「金髪っぽいし簡単だろう」
 
「1時間あればできるよね」
 
「黒染めしたばっかだけど大丈夫っしょ」
 
などなど、結構気軽に考えている人がいるもんです。

こうなると理容師、美容師はガチで困ります。(苦笑いです)

リスクを知ることは自分の為でもあるし、担当してくれるスタイリストさんの為でもあるので、この記事を読んでしっかり覚えておいてください!!
 
多く人に読んでもらえると嬉しいな。

 

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