どうも、池袋で理容師やってる三浦正弘(masa12m3d)です。
理容師ってよく「刈上げは上手だよね〜」
って言われます。まぁ否定ははしませんよwむしろありがとうございますと感謝で胸がいっぱいになります。
僕からすると理容師の全国大会とかを見てきてるので、綺麗な刈上げっていうと髪の毛一本の太さを半分にして色彩をコントロールするとかいうレベルの一般の方からすると異次元すぎる話になってしまうので、詳しくは割愛します。
とはいえ、サロンワークでの仕上げには自信を持っています。特に襟足に癖のある人って結構多くて悩んでる方も多いです。複雑な癖をした襟足を見ると職人魂に火がついてついついハサミが止まらなくなって10分・・・20分・・・30分・・・。
いやいや、そんなに時間はかけないですがハサミが止まらなくなるのは事実。理容師の方が見ているのであればこれには共感できるはず!!!
今回はそんなブログを書きます。
癖のある襟足を綺麗に切る
癖のある襟足を綺麗に切る。これは例えば「3mmのバリカンを入れちゃえば長さ揃うし綺麗になるよね!」とか言う単純な話ではなく(生え方が綺麗ならバリカンだけでもいいですよ)癖があると生える向きや癖によって見た目が全然綺麗にならないんです。
このモデルさんは襟足のところに12mmのバリカンを入れてます。この時点ではバリカンのみです。綺麗と言われれば綺麗に見えますね、このくらいの仕上がりで世に出てるスタイルも存在するのでありな人からすればありなんだと思います。
でも、全国の理容師さんはこれだとハサミを入れたくて入れたくてウズウズしちゃってることでしょう・・・。僕ら理容師から見るとこの襟足はWの文字のように見えちゃいます。
わかりやすいようにマーキングしてみましたがどうでしょうか?
このモデルさんは襟足の癖で毛が薄くなっていたり濃くなっていたりしてます。この状態では綺麗な刈上げとは言えません。このモデルさん、あまり癖がなさそうに思いますがややこしい癖があるんです。では、今度は矢印で毛流(毛の流れのこと)を書いてみます。
ザックリとしてますがこんな感じですね。
見るとわかりますが右側は上に向かって生えていて、上から降りてくる髪とぶつかるあたりで左右に分かれています。すると、分かれてしまったところが少し薄く見えてきますね。これはつむじや前髪の分け目と一緒で両極端な方向に髪の毛が向かうことですき間の頭皮が見やすくなってしまっているってことになります!
バリカンはどんな毛でも同じ長さに揃える事には長けてるんですが、このような癖には対処しきれません(バリカンに手慣れて入ればバリカンだけでも綺麗にできます)
そうなってくるとハサミの出番ですね!バリカンで切ってるので長さが均一ですが、デザインのバランスを考えるとそもそも12mmが長いところも存在します。その辺を含めて複数のハサミを使用してカットを進めていきます。
完成 綺麗になりました
※まだ襟剃りしてません
完成しました!先ほどの仕上がりと見比べなくてもわかるくらい綺麗に仕上がりました。サロンワークではこの後襟剃りをしてさらに仕上げていきます。襟の形って男性的なデザインで言うと太い方がいいんです。ベースの太さがその人の生え方にはなるんですがその辺も少しコントロールしながら太く見えるように作っていきました。この程よいラウンドフォルムが僕の好きな形です。
襟の形は人それぞれ違うので全ての人を理想的通りに作っていくことは難しですが、理想に限りなく近づけることは出来ます!!僕なんかやっかいな逆襟(襟足が上に向かって生えていること)をしているので処理に毎回苦戦を強いられます。
自分じゃ見えないからこそこだわろう
色々言ってきましたが・・・襟足って自分じゃまず確認できないところですよね。でも自分以外の人は襟足とか見てますよ?だって真正面から他の人を見る方がそうそうないじゃないですか、それに電車乗ってる時とか歩いてる時とか常に後ろには人がいて、何人・・・何十人に対してぼくらは背中を向けています。
ふと視線を感じる・・・そんな時もしかしたら襟を見られているかもしれませんね。
自分から見えないところまでこだわってこそヘアスタイルが活きてきます!見えないオシャレは大切ですね!
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