どうも、池袋で理容師やってます三浦正弘(@masa12m3d)です。
さて、暑い暑い夏がやってきましたね〜
ご来店するお客様みーんな「いつもより短く!」とか「夏仕様で!任せた!」なんて声が止まりません。
そんな時はツーブロックなんかいかがですかー?とかね。ツーブロックスタイルはずいぶんと定番化してきたと思う。ビジネスマンでもツーブロックしてる人よく見かけるし、何より上司の年齢層の方々のツーブロックオーダーが多い!会社の風土を変えるには上の人から変えていかないとね!
よく、新規のお客様からツーブロックをオーダーされるときに、終わった後「ハサミで(ツーブロック)切ってもらったの初めてです。」なんて言われます。美容師のみなさんはみんなバリカン??僕もバリカン使いますけど、ハサミでやることの方が多いかも。
バリカンの方が早いし綺麗だし簡単なので、ハサミが苦手という方は是非ともバリカンでやってください!ハサミは刈り上げレベル、熟練させたらやってね。
でも、バリカンでやるのもただバリカン入れれば良いって訳じゃないので、ちょっとだけ僕的バリカンのススメ。
教えます!
バリカンで作るツーブロックの刈り上げ
ツーブロックというのは、デザイン的に表には出てこないことがほとんどなので刈り上げクオリティで言うとそんなに高くはないです。
お客様が「3mmで!」って言ったら3mmを入れればそれでOK!
ですが、職人目線で言うとただ3mm入れるだけではダメです。その理由は
①生えグセに対応できない
②グラデーションの色彩が出せない
と言う点が挙げられます。よくヘアカタログなどでも見かけますが襟の形が綺麗な人って意外と少なくて、そのほとんどが形そのままだったりします。
このモデルさんは以前ツーブロックを入れてから2ヶ月ほど経ってます。
見事に癖も出てきてますね。ぴょこんと足が生えてるみたいです。
よく見ると毛の流れも複雑だったりします。
こんな感じ。
これだけの生えグセがあるとただバリカンを入れるだけだと毛の溜まりができたり、バリカンで切り切れず長く残る毛も出てきます。
それでは綺麗な刈り上げとは言えません。
ちなみにバリカンは毛に逆らって入れることで、設定した長さにカットすることが出来ます。
↑3mmのバリカンを入れた状態。
3mm入れました。この状態だとツーブロック部分のほぼ全ての髪が3mmなので髪の毛の生え方通りに毛が残りました。薄くはなりましたがぴょこん足もうっすら健在です。また、頭の形によって出てくる濃淡の差が見えてきてます。
このままではちょっと恥ずかしいですね。なのでここからグラデーションをつけていきます。
グラデーションというのは、刈り上げというミリ単位の短い毛の中にも少しずつ毛に長さの差ををつけていく作業になります。基本は下から徐々に長くなっていきます。
地肌を白色、髪の毛を黒色とした場合、白色、グレー、黒色と濃淡が変化していきます。
はい、こんな感じ↓
ベースが3mmなので、それを崩してしまわないように低い位置に短いバリカンを入れていきます。
また1㎜以下(0.8mm、0.4mm)は濃い髪のエリアより下部分に入れることで地肌になじませていきます。
1mm以下の長さをわずか1cm程の幅に入れていくので、これにはバリカンカットの技術が必要になります。
バリカンで作るツーブロックの仕上がり
では、完成をご覧ください。
3mmのバリカンを入れただけの時と比べ、アウトラインが台形を逆さにしたような形になりました。ちなみにこの襟の形を「横一文字」と言ってます。横一文字の幅が広い方が男性的、狭いと女性的なんて言われます。
このように、バリカンカットもただ入れるだけでなく、綺麗な仕上げ方が必要です。ヘアカタログにもこういう仕上げが増えて欲しいですね〜。
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